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ものづくりのものがたりが、はじまる。

  • roots:01
  • 2024年6月26日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年7月2日

「日常使いのベーシックアイテムこそ、高品質なものを」

そして、「自分たち自身が本当に欲しいと思えるものを」。

それがルーツワンのものづくりの思いです。


でも、本当に欲しいものをつくるのは、簡単なことではありません。

なぜなら、わたしたちは「わがままでよくばり」だから。

たとえばTシャツの生地なら、

「ハリ感のあるしっかりとした生地で」

「毎日着るものだからタフさは必須」

「でも、できるだけ肌触りよく」

「見た目の上質感も大事」

「着心地を考えるとやっぱりコットン100%」

というのがどうしてもゆずれない条件。

ところが、そんなふうにいくつもの異なる性質をあわせ持つ生地は、

簡単には見つからないのです。

それでも、あきらめない。

ものがたりは、そこからはじまります。


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ルーツワン、

ニット生地のルーツと出会う。

 

理想の生地を探し求めてわたしたちがたどりついたのは、意外にも、みかんや梅で知られる和歌山でした。

実は和歌山は、Tシャツなどの素材となる丸編ニットの製造で100年以上の歴史を持ち、実に4割ものシェアを誇る国内最大の生産地なのです。

しかし、なぜ和歌山でニットなのでしょうか。

その起源は明治時代にまで遡ります。

綿布を起毛させ保温性を高めた「紀州ネル」の開発により、綿織物は和歌山の地場産業となりました。その後、大正時代にスイス製丸編み機が導入され、紀州ネルの技術と生産力をベースに、丸編みニット産業が盛んになったというわけです。なんと和歌山は日本におけるニット生地のルーツだったのですね。

 

ニットの聖地で、「ないもの」をつくる。

 


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現在、和歌山には60社以上の「ニッター(編み立て業者)」があり、さらにニット生地の染色・加工業者や縫製工場なども集まっています。最大の特徴は、それらが連携しながら地域の中で一貫したものづくりが行えること。各社が持つ技術や機械、個性や強みを掛け合わせることで、今までにない、他にはない魅力的なニット生地が創り出せるのです。

「和歌山=ニット」と言っても一般にはあまり知られていませんが、業界では「ニットの聖地」として広く認知され、メイドイン和歌山のニットは国内のハイブランドや世界的なメゾンにも数多く採用されています。

わたしたちの求める「今までになかった」生地も、和歌山で糸から生地を編み、染色・加工をすることで、現実のものとなったのです。

 

これからも、わたしたちはいろんな分野のスペシャリストのみなさんと力を合わせ、「ないものをつくる」「本当に欲しいものをつくる」、そんなものづくりのものがたりを紡ぎ続けていきます。

 
 
 

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